在日米軍(沖縄)の台風情報、警報

昔はテレビの6チャンネル(米軍放送)が見れてましたが地デジになり映らなくなり見れなくなってました
基地で働く人達は、台風が来た場合6チャンネルの右下の方に台風のコーションが表示されるのをみて出勤か休みかが分かりました。もしくは、ラジオで流れるのを聞いてました


しかし、今は米軍放送が映りません、現在の台風情報について、TC-1CかSWか知る方法はネット環境が整ってるのでインターネットのまず米軍嘉手納基地のShogun Weatherがあります。こちらには最新の台風警報が掲載されています。またKadenaAirBase | Facebookでも、台風警報を図面も交えてリアルタイムに提供しています。その他、在沖米海軍艦隊活動司令部(CFAOkinawa) on Twitterなど、米軍関係のツイッターアカウントがいくつかありますが、台風警報のツイートはそれほど頻繁ではないようで、Facebookの方が中心のようです(なおこの部分の記述は最新情報を反映するように随時更新します)。

(注)Shogun Weatherは、以前はKadena Weather (kadenaforcesupport.com)というサイトでしたが、移転しました。

ところで「TC-1C」と言われても、多くの方には何のことかよくわからないと思います。実はこれは在日米軍が米軍従事者向けに出している台風警報です。沖縄では米軍のテレビ放送AFN (American Force Network)が試聴可能で、台風接近時にはテレビ番組に台風警報のレベルが表示されているようです(参考:AFNの気象情報)。またAFNラジオでも放送しているようです。いつも米軍の情報に接している方々にとっては、気象庁の情報よりもこちらの方が実感をもって理解できるかもしれません。

この台風警報はTropical Cyclone Condition of Readiness (TCCOR)という名前で呼ばれており、Shogun Weatherのウェブサイトなどに英文の説明がありますが、以下ではこれを日本語に意訳してみたいと思います(もっと正確な日本語訳はカルバリー・チャペル沖縄の台風ポリシーなどにあります)。なお英文にある「50ノット以上の風」とは、気象庁の台風情報ではおおむね暴風域に相当するため、そのように意訳してみました。34ノット以上の風速もおおむね気象庁の強風域に相当します(参考:気圧と風速の単位)。

レベル定義取るべき行動
TCCOR 472時間以内に暴風域に入る可能性があります。さあ、食料と台風対策物資を揃えましょう。
TCCOR 348時間以内に暴風域に入る可能性があります。家とオフィスの周りを片付けてくださいね。
TCCOR 2おそらく24時間以内に暴風域に入るでしょう。外にあるものはすべて中にしまうか固定すること。
TCCOR 1おそらく12時間以内に暴風域に入るでしょう。学校は休み。勤務は通常。水を貯めて、食料と物資の最終チェックを。
TCCOR 1 Cautionおそらく12時間以内に暴風域に入るでしょう。現在の風速は34-49ノット。特別な仕事がない人は家に帰って。学校もお店も閉めますよ。
TCCOR 1 Emergency暴風域に入ってます。屋外活動はすべて禁止。
TCCOR 1 Recovery暴風域からは抜けました。現在の風速は34-49ノット。特別な仕事がある人以外は引き続き家に待機のこと。
Storm Watch台風は遠ざかりましたが、まだ影響は残ってますね。沖縄だと台風が戻ってくることもあるので注意してね。さあ仕事に戻って。
All Clearもう台風の影響はなくなりました。すべて平常通り。学校も再開するよ。(ただし6月から11月まで沖縄はTCCOR 4のまま)

「TC-1C」とは「TCCOR 1 Caution」の略、また「SW」とは「Storm Watch」の略です。その他TC-1EやTC-1R等の略語も同様です。このように米軍の台風警報は、単に気象状況を伝えるための警報ではなく、軍隊や日常の活動に対する指示までも含む具体的な情報となっており、時系列的な状況の推移を一種のシナリオとして理解しやすいという特徴があると思います。

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