軍雇用員になりたい

沖縄県では大変人気の「軍雇用員」というお仕事。復帰前の沖縄においてアメリカ軍に雇用され、米軍基地で働いていた労働者の事を「軍雇用員」と呼んでいました。

現在では沖縄県の返還に伴い日本政府によって雇用され、米軍に派遣されて働くので「駐留軍等労働者」と呼ばれています。

が、これまでの名残で「軍雇用員」と沖縄の人たちは呼んでいる人が多いですね。

全国にある在沖米空軍、陸軍、海軍、海兵隊のそれぞれの4軍で働く軍雇用員は約25,000人程いて、沖縄県では約8,000人が軍雇用員として働いています。

どんな職種があるの?

どんな職種(仕事)があるのか?大きく分けて5つのカテゴリーに分かれています。
職種について

事務職:事務専門職・会計業務・通訳などの事務職です。基本的に屋内で働く職種はこのカテゴリーに分類されます。

技術職:運転業務・建設業務・清掃業務などの技術職です。基本的に屋外で働く職種はこのカテゴリーに分類されます。

警備・消防職:基地のゲートで憲兵隊員として働く警備員や消防士として基地の保安業務です。

医療関係:歯科衛生職・医療技術職として病院や診療所で医療関係の業務につきます。

看護関係:看護師・看護助手として病院や診療所で医療関係の業務につきます。
カテゴリーは大まかに5つに分けられていてそれぞれにテーブルという基本給表が分類されています。

テーブルについて

テーブル1:事務職

テーブル2:技術職

テーブル3:警備・消防職

テーブル4:医療関係職

テーブル5:看護関係職

といった感じで、さらに職種のレベルによって1から10等級までの等級がついています。

例えば事務職で通訳などの業務のレベル・責任の重い職種は1−5や1−6など。

簡単な事務、パソコンを使用してのデータ入力のみであれば1−3。

大工などの技術職なら2−4。

技術職についている人たちの管理職などは2ー8。

消防士なら3−3といった感じです。

基地内には米軍の任務運営をする部隊、警察の役割を担う憲兵隊、消防署、ショッピングセンター、コンビニ、映画館、ホテル、病院など様々な施設があり、各施設に応じてたくさんの職種が存在します。沖縄県内では約1200種類以上の職種が存在します。

軍雇用員の待遇は?

待遇は職種によって多少異なりますが、基本的な概要として下記の通りです。

基本給

前述した通り勤務する職種ごとに基本給表があり、1から10までの等級が定められています。

支給される諸手当

扶養手当家族を扶養している従業員に支給。
配偶者:6,500円 子:10,000円など

通勤手当自動車等を利用しての通勤なら距離に応じて上限31,600円まで

住居手当アパートなどを賃貸している従業員に支給 限度額27,000円

時間外勤務手当所定の勤務時間外に勤務した従業員に支給

夏季・年末手当年に二回のボーナスです。退職手当雇用が終了する従業員に支給

他にも夜間手当・特殊作業手当・祝日手当など様々な手当があります。

勤務時間

週の勤務時間は1週間あたり40時間とされています。特殊な仕事でない限りは残業なしですぐ帰れます。もし残業をしたらやった分は必ず残業手当がでます。

休暇制度

年次休暇が年20日、夏季休暇が3日間あります。

その他に傷病休暇、結婚休暇、妊娠休暇、配偶者出産休暇、子供の看護休暇、育児休暇、介護休暇、忌引休暇などがあります。

休日

基本的に週40時間勤務なので土曜、日曜は休日となっております。シフト制の職種でも蹴球2日は必ずあるようになっています。

軍雇用員の場合は日本の祝日ではなく、アメリカ合衆国の祝日が祝日となります。

軍休日

1月1日〜3日元日1月の第3月曜日マーチンルーサーキング誕生日

2月の第3月曜日ワシントン誕生日

5月の最後の月曜日メモリアルデー

7月4日独立記念日

8月11日山の日(なぜかここは日本の祝日が適用)

9月の第1月曜日労働祭

10月の第2月曜日コロンブスデー

11月11日ベテランズデー11月の第4木曜日感謝祭

12月25日クリスマス12月29日〜31日年末休み

有給が年間20日あり、産休、育休も取りやすいので特に女性には働きやすい職場となっております。私の職場でも多くの女性が産休・育休を利用しています。年末に近づくにつれて祝日が増えてくるので、アメリカ独特のホリディシーズンの雰囲気になるのが私は好きです。

福利厚生

年に1度の健康診断、制服の貸与制度、職業訓練、財形貯蓄、健康保険、厚生年金保険、雇用保険など手厚い福利厚生となっております。

転勤

本人が希望しない限り転勤はありません。例外として軍都合による部隊の閉鎖、日本国外への移転がある場合は強制的に空席のある部隊への移動がある場合がありますが、非常に稀かと思います。その場合でも解雇では無く、既存部隊の空席にスライドで移動となります。

あと、勤務態度が悪くて制裁処置と受けると部隊内での降格、他の部隊への移動。また英語の能力などが軍の求めるレベルにない場合などは職務レベルの低い部隊への移動がある場合があります。このあたりは社会人として民間で働いていても普通に起こり得る事ですね。

強制的な転勤はありませんが、軍雇用員は自分の意思で他の職種に移動する事ができます。これは凄く面白いシステムだと思います。毎週米軍内で空席情報が出るのでそれをチェックして働きたい職種に応募できるのです。例えば現在事務職をしていたとしても消防士になりないのであれば試験・面接に合格すれば消防士に身分変えする事ができるのです。これを通称「トランスファー」といいます。応募したい職種には必要条件がついてる物もありますので事前に資格を取ったりして空きが出た時に備えて準備しておく事ができます。

例えば消防士であれば応募必要条件に大型特殊免許が必要となっていれば、消防士を目指す為に自動車教習所に通い必要な免許を取得しておく事で面接に呼ばれる可能性が高まります。

通訳になりたいのであれば英検1級・TOEIC900点以上を取っておくなど。

内部でトランスファーしながら階級をあげる事ができるので、自分自身の頑張りが反映される素晴らしいシステムだと私は思っています。階級が上がれば責任も増えますが

ここまで読んでもらえると軍雇用員は安定した素敵な職種だと思いませんか?ではどのようにして軍雇用員になるのかを説明していきます。

募集要項

応募資格

沖縄県在住の満18歳以上の方

応募方法

インターネットまたは労務管理機構沖縄支部で応募

登録有効期間

応募した日の翌日から1年間有効です。TOEICの点数が上がった、英検を取得したなどの資格の更新があれば労務管理機構窓口またはインターネットで資格の更新を行えます。

応募から採用までの流れ

1:応募

インターネットか労務管理機構窓口で応募

  • 私は基地内でのバイト先の軍雇用員の方から応募方法を聞きインターネットから応募しました。運よく1ヶ月後には半年間限定の臨時雇用でハガキが届きました

2:在日米軍からの人員要求

部隊に欠員があった場合に米軍から労務管理機構に対して人員要求が行われます。部隊によっては2、3人同時に募集する場合もあります。

3:候補者の選出

労務管理機構に応募されている人員の中から、米軍部隊の希望する資格や職務経験に合致する候補者を選出します。

4:米軍面接前の事前説明会

選出した候補者にハガキで通知を出して、面接希望者に対しての事前説明会を労務管理機構で行います。説明会では職務内容や給与の説明を行い、資格・学歴などの確認を行います。

5:面接候補者の紹介

面接候補者を米軍部隊へ紹介します。

6:米軍での面接

空席のある米軍部隊で面接や筆記試験を行います。

  • 私が行った臨時雇用の時の面接はアメリカ人監督者による口頭面接のみでした。

7:結果通知

面接に合格された方は米軍人事部より採用の通知があります。

8:健康診断

合格された方は沖縄防衛局が指定する医療機関で健康診断を受けます。

9:採用

健康診断に問題がなければ正式な採用となります。

応募方法につい

では、実際に軍雇用員になるための応募方法についてです。

まずは労務管理機構のホームページにいきます。

↓↓↓

独立行政法人 駐留軍等労働者労務管理機構

求人情報→事前募集(沖縄の基地)→下の方にある事前登録のインターネット受付→事前応募に進みます。

ユーザー情報登録をしてログインします。

自分の学歴・職歴・資格を入力して終了です。

あとはひたすらハガキがくるのを待ちます。

希望職種については第1希望から第3希望までありますが全て埋めておくようにしてください。事務職一本で希望しているとなかなかハガキがこないです。事務職の面接ではパソコンの打ち込みの実技もあります

とりあえずどこかで採用されるのが先ですし、面接までいければたとえ不合格だとしても経験値は上がりますから。

希望以外の職種だとしても採用された後にトランスファーする権利はありますので。

空席のある米軍部隊の求める職歴・英語のレベルにあった条件の人を登録されているデータベースから選ぶので、英語の資格はあった方がいいです。

TOEICは英検と違って合格・不合格が無く、必ず点数が出るので英語の資格として記入しやすいです。

点数が低くても記入しておくだけで、TOEICスコアや英検スコアを記入してない人よりは面接に呼ばれる可能性がグンと上がりますので最低でもTOEICは受験してスコアを出しておくことをオススメします。TOEICは年に数回試験がありますので。

英検・TOEIC両方スコアがあればさらに面接に呼ばれる可能性は上がります。

英語のレベルを求めない職種であったとしても、英語圏でのお仕事なので米軍部隊からすると採用する人は英語ができるにこしたことはありません。どちらかの英語資格があれば有利に作用しますので継続して英語の勉強をすることは軍雇用員になるための近道です。

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